文学フリマ大阪に出店しました

去る9月8日に行われた文学フリマ大阪に、ウサヤマブックスとして出店をしました。 


年々出店数も来場者も増えており、全体で510ブース2000人以上の参加者があったということでした。
文学フリマ大阪には堺市で行われていた2016年から参加していて、その頃は所属している現代詩同人「ドードー」としての参加でした。
今年はじめの文学フリマ京都からは、「ウサヤマブックス」名義での出店をするようになり、自分がこれまで書いてきた日記とかも並べて置いてみようと思って少しずつ本を増やしてきました。 


今回の文フリ大阪は、5月にあった文フリ東京に出品した2種類の日記のまとめ本と、同人で書いてきた詩をまとめた本と、飼っている猫の写真集を持っていきました。 

あとは、きっかけとしてやっぱり無料配布(いわゆる「無配」)は必要だなあと思い、また作ってみたかったので、ほとんど徹夜してB6の2つ折冊子を完成させて並べました。
加えて、同人から絵本作家のきむらよしおさんが来てくれて、絵本も並べたらかなり格好もつき、一緒に店番をしながらの1日を過ごしました。

結果としてはほとんど売れなかったのですが、その中でも、1月に橋本治が逝去した際に僕がつぶやいたTwitterを見てくれていた橋本治ファンの人が、わざわざ話をしてくれるために立ち寄ってくれて、とても嬉しかったです。
文フリ東京でも思ったけど、橋本治ファンはみんな、自分以外のファンが現実に存在していると信じていないところがあるので、本当にいるんだ! っていう気持ちになったし、ああ、今日はこの人と話をするために出店したんだな、みたいなことまで思ったりしました。
それ以外にも、とっても熟慮した上でうちの猫(ときたない部屋)の写真集を買ってくれた男性も嬉しかったです。
無料配布の冊子には、期間の宣伝と、ネットには載せていない日記2日分と最近読んだ本の紹介なんかを書いたんだけど、これは30部くらいもらわれていきました。 

文学フリマに出るたびに思うのは、自分は売れたいのか表現したいのか、そして、そのどちらも中途半端になってるんじゃないか、っていう思いだったりします。
たぶんこのことは全てのクリエイターが抱えている思いだと思うし、普段読んだ本を面白いとかくだらないとか言っているけれど、その表現の中には何重もの葛藤が存在しているんだということを身を持って知っているんだなあ、と改めて思いました。いや、そして、もっと頑張ろうって当然思いました。 

ここらへんは、斉所の「メートル」とか、山名沢湖の「結んで放して」などの作品で本当に絶妙に掬っていたんだなあって、改めて思ったりもしました。

無料配布も含めて手にとってくれた人、買ってくれた人、それを見て偶然ここに来てくれた人に、感謝します。 ぜひ、なんらか感想をいただければうれしいです。(う) 

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