なにをしていたのかわからない間に、メンタル休職期間が過ぎていっている。
この間あったのは、
・産業医と面談した
同僚から、環境面の問題で休職したんなら産業医と話をして会社にそのことを明確に伝えてもらったほうがいいとアドバイスをもらって、先週の水曜日に面談を受けた。これまでのことを隠さず話す。
聞いたことを会社の上層部に伝えて、環境面での改善について話した結果を私からまたお伝えしますね、と言われた。
・会社から連絡があった
次の日に上司を通じて会社から連絡があった。
職場環境の整備に関する進捗について会って説明をしたい。出席するのは上司に加えその上司2人。
産業医を通じて話をすると思っていたけれど、いきなり偉い人との3対1の面談を設定されてしまい、プレッシャーで胃腸の調子がすごく悪くなる。
BPDの同僚と一緒の部屋に2人でいることでとても辛いと話してから数ヶ月、なにも状況が変わっていないということについての言い訳を縷縷言いたいのだろうと思ったりした。
どうして会社に行って、圧迫面談じみた環境で、さらには答えのない話かもしれないことを聞かなくちゃいけないのかと思った。
上司にLINEを返信して産業医からにしてもらった。
・受診する
土曜日に受診した。
産業医に面談したこと、職場環境の話を上司3人からされそうになったことなどを話して、まあそれは、上司というよりは産業医とのほうがいいでしょうねえ、と言われる。毎日吐き気がすると言うと、漢方薬と吐き気止めが追加された。
次の受診は1週間後の土曜日に。
・産業医と再度面談した
今週の水曜日に産業医と面談した。
BPDの同僚については早くて3月1日から以前いた場所に移動になることで本人の了承を得た、という説明。
なぜそれを自分がメンタルを壊して休職するまで対応せずに留め置いたんだろうと聞きながら思ったりはしたんだった。
というわけで、明日は受診して主治医と来週から復帰するか延長となるかについて話をする予定になっている。
吐き気や腹痛などの症状は相変わらず常に出続けていて(落ち込みは大分ましになってきた)、それが悪化するのは職場から業務のことで連絡が来るときだ。この休んでる期間の間も、1日に何度も問い合わせなどが職場から来る日もあり、中にはggrksみたいなのもあったりするけど無視するわけにはいかないので対応している。
よくわからないけれどそういった対応をしている時、ストレスのせいか身体が即反応して諸症状が増悪してしまう。
日中は本を読んだりスーパーに買い物行ったりで、今週になってから少し良くなってきたので友人などと電話したり会ったりもした。
この間に読み返していた橋本治の「桃尻娘」シリーズを読み終えた。
最終巻「雨の温州蜜柑姫」の最後には著者による解説があって、シリーズ全体を見通してどんな構想と構成を持って書かれていたのかがわかるようになっている。
「桃尻娘」シリーズは、完璧に書かれたシリーズではないと思う。でも、解説の中で「私の中では一番重要な作品」と言い切ってしまっていたように、本当に橋本治の全部が入っていると思う。
全巻を通して人間の心の内面や機序を残酷なまでに描き込んでいく様は、変な喩えだけど夏目漱石を読んでいるような気にもなったりした。
でもやっぱり「桃尻娘」サーガは青春物語なので、登場人物それぞれの現在だけじゃなくて、こうなるからたぶん大丈夫、ってとこまでちゃんと書いてあってすごいし嬉しいし好きだ。そこには、僕がかつて橋本治から言われたことのある「君は未来がほしかったんだよ」(意訳)という言葉についてももう、ちゃあんと書かれてあったりしたんだな、って読み返して気付いた。
1993年の4月に最終巻「雨の温州蜜柑娘」の文庫が発売されていて、橋本治に会えたのがその年の夏。結局、「桃尻娘」の中に自分が知りたい未来についてのことも、全部そこにあったんだなって思ったりした。
しかし、登場人物も、いきなり話しかけてきた10代の子でも全部面倒見ちゃうんだから、橋本治って一体なんなんだろうかって思う。
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