昨日は休職した最初の日だった。
日記を書いていたから寝たのは真夜中だったのに、結構早く目が覚めて、そこからは浅い夢を見て起きるということを繰り返していた。
頭が異様に重たく、気分も悪かった。胸が締め付けられるような悲しい感情。布団を被って寝られるだけ寝ようと思った。
朝10時頃に個人的にも遊んだりしている後輩から仕事のLINEが来る。ディスプレイの設定に不具合があるけどどうしたらいいのか、とかネットで調べたらどうにかなるかもしれないような内容だった。職場からの電話なんていつもそんな、緊急でもなんでもないような話だ。「Google it !」と書かれた嫌味なGIF画像をもう少しで返信しそうになる。
どうしたものかと思いながら、返事をせずに無視していると今度はLINE通話が鳴る。結局昼までに3回も着信があって、着信がある度に頭がおかしくなりそうだった。
結局昼にやっと起き出して、処方されたドーパミンの分泌量を増やすという薬を飲み、それからネットでさっきの職場からの問い合わせについて調べ、新しい部品をネットで注文して職場に届くようにしてから、それを使えとLINEした。
自分の部署に対しては、休職にあたって自分に連絡があるときにはまず上司に集中してもらって、そこから本当に電話するような話か判断してもらうことになっていた。
後輩は違う部署の人間で、なおかつこちらのLINEを知っているのでこんなことになってしまう。
一旦布団に戻ろうと思ってベッドの方に行くと、猫が布団のど真ん中に蹲っていた。
いつもなら出勤している時間で、ベッドの上や布団の中で寝ているのは猫の方なのだった。
鳴きながら近づいてくる猫に、ごめん、しばらくうちにいるから、と話しかけた。
一旦退いてくれたけど、トイレに行ったりして布団を出て、戻ってくるたびに猫が布団の真ん中で香箱になっているのだった。
手持ち無沙汰でも、今はオリンピックをやっているから眺めていたらいいやと思ってテレビをつけるも、全く興味をそそられないのですぐに消した。今は本も漫画も映画も、ちゃんと見る気になれない。
読もうかと思って机にある井上純一の「がんばってるのになぜ僕らは豊かになれないのか」を手に取るも、なんか疲れてちょっと読んだだけですぐ閉じた。こういう「世の中って実はこうなんだよ」と隠された事実をバーンと明らかにするみたいな描き方の漫画って、それが真実であってもなんか読んでいてしんどい。「ゴーマニズム宣言」を読んでいる感覚となんか似ていて、選択肢のないたった一つの答えだけを強く提示されると逆に不安な気持ちになってしまう。雑誌の多様な連載の中の1つとしてであれば面白く読めるのかもしれないけど。
ちょっとずつ読んできた「桃尻娘」シリーズも最終巻の「雨の温州蜜柑姫」の途中まで来ていて、少しだけ読み進める。もう、登場人物のではなく、作者のモノローグになっちゃってて、まあ最終巻だしなあ……と思いながら読む。
あとは本棚からたまたま手に取った「波よ聞いてくれ」の7巻を読み返してたらすっごく面白くて、買ってない8巻以降を買いに行こうかなと思った。
夜になるにつれて気持ちも体調もましになってくる。
休んでいる間は食事くらいちゃんと作ろうと思っていたけれど、辛ラーメンに刻んだ野菜と卵を入れて煮たものを食べた。明日からは米くらい炊こうと思った。
食べたあとも胃の調子が悪い。辛いものを食べたというよりは、多分胃が潰瘍を起こしているからなんだろうとは思う。食欲はちゃんとあるのの、胃は常に嘔気でむかついている。
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