'17文学フリマ大阪 購入本レビュー1 <NEKOPLAなど>

9月18日に文学フリマ大阪に行ってきた。
そこで、面白そうな本をいくつか買ってきたので、それらの本とか(本以外)について、レビューをしていこうかなと思う(全体的な話は別口で)。
ちなみに、各サークルについての予備知識は全くと言っていい程ないので、装丁以外の先入観はほとんど無いんじゃないかな、と思う。


まちかどフリップフロップ/NEKOPLA
路上にある面白いものを観察する、といってもなかなかどう見たり楽しんだりしたらいいのかわからないところ。
それを、大学の部室で、先輩が「私」に路上観察の面白さについてひたすら話していく、という形を取った小説と、大判の写真を介してわかりやすく教えてくれる。
小説がいまひとつだったり、路上の興味深い写真と噛み合っていなかったり、そんなことばかり心配して読んだのに、とても読みやすいし面白かった。先輩のノートの話とかもさりげにいい感じ。
作中には「平衡」とか、「整列」とかといった複数の切り口を用意してあって、それぞれの楽しみ方とその一例としての写真がうまいこと登場する。写真の配置や本文組も、かなり考えられてる。相当手練だなあと思った。
読んだあと街を歩きたくなる一冊。 


エアコン配管トレカ(エアコン配管大百科第2弾)/斎藤公輔

エアコンの室外機の配線を楽しむ、といえばデイリーポータルZでもそんなのあったし流行ってんのかな、と思っていたら、まさかの本人だったということが後から分かった。
エアコンの配管の写真がトレカになるという、最早なにをトレーディングするんだかという感じのカードを買った。
「レアカードもありますよー」と言われて真ん中あたりの袋を抜いたら、なんとキラカードが入ってた! ……なんでこれがレアなのか全くわからないけど(見えにくいけど「蛇神」と書いてある)、こう、カードになるとモノとしての価値がすごいなあ、と関心。 


レシート4コマ「室外機くん」(コミキャス)/TOKYO FLIP-FLOP

ボタンを押すだけで、ロールの感熱紙に4コマ漫画が印刷されて出てくるという、本当に心憎い装置。
ラズパイをベースに作ったと教えてくれたんだけど、これは押したくなる。
最近、フランスの鉄道駅に物語自動販売機があると話題になっていたなあ、ってことも想像したり。
※上部の写真は公式twitterからの画像です。

(つづく)

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