うさぎ式読書日記210831

昨日の晩は当直で、朝になった出勤してきたに2人の上司に別々のタイミングで話しかけられた。

2人の上司はもっと違うレベルの誰かから言われたのでこちらに話をした、という感じだった。それぞれから、最近勝手にコロナ病棟に入って作業してるみたいだけどそれが問題視されてる、みたいなことを言われる。

勝手にというか、システムが不調で急変のリスクがある患者対応が不安だからすぐ対応してほしい、ということだったから3連休をとっていたうちの2日間に出勤して作業をしたということだったんだけど、今後は一旦上司に許可をとってどうとか、そんなことを言われたのだった。

ただ、「彼のガウンテクニックが不安だ」という声もあって、それは本当にそうだと自分でも思っていながらやっていたので、改めて落ち込んだり反省したりした。

そのあとMEのMくんと話したのだけど、期限を決めた一方的な指示ばかりしてくるのに全体の情報の取りまとめとか調整とか、ルールを作って共有を図るようなこともほとんどしないような組織の中で、まるで自分がこれまでやってきた仕事が貶められているようだ、ということを言っていた。

結局これまでにコロナ病床を運用するための現場レベルでの会議は1回も開かれておらず、それでもなんとか現場を維持しようとしてやっていることが責められたんじゃそりゃあやる気も失せるよね、みたいな話もしたのだった。

帰る前に一人部署の自分の部屋に戻って、部屋にいたYくんと話をする。

一人で作業をしていた部屋にYくんが来て2ヶ月くらいになる。パーソナリティ障害(BPD)によるトラブルは以前よりは大分落ち着いてきたものの未だに起こってはいて、様々な部署や机を移動しながらうまくいくように話し合いや調整を重ねてきたけれど結局今は自分と同じ部屋で作業をすることになった。

経験していないとわかり得ないことだとは思うのだけど、BPDの人と関わりを持つということは、自分の態度や言動を一つも間違えられないという緊張感の中に常に置かれ続けるということだ。未だに少しでも言い方を間違えるとそれまで穏やかに話していた態度が突然急変する。この部屋に来る前の場所で同僚とトラブルがあり、一時的に別の場所で作業したいということを言ってここにやって来た。

たぶんもう、この部屋以外には行くところはなくて、それこそ自分以外のすべての人が「このままうさ山に面倒見させていればいい」と思っているということは明らかだった。

そう思いながらもみんな、「大丈夫?」とか聞いてくる、っていうのが今の状態だ。

結局当直明けなのに12時くらいに職場を離れた。

帰る途中の道にあるブックオフに寄って、橋本治の本がないかチェックしたら

・桃尻誤訳 枕草子(文庫版上・中・下巻)

・橋本治小説集成6 雨の温州蜜柑娘

・鞦韆(文庫版)

と結構あったので全部買った。「鞦韆」持ってた気がするけどなー、と思いながら、買い逃したら嫌なので買う。

「橋本治小説集成」は河出書房新社から前期・後期合わせて全12巻の予定で始まったシリーズが前期のみで終わってしまったものらしい。もし刊行されていたら、買った「鞦韆」や「ふしぎとぼくらはなにをしたらよいかの殺人事件」「S&Gグレイテスト・ヒッツ+1」などの、橋本治のすごくいい小説がラインナップされていたのだけど。

あと、電書で昔読んでいた「プリンセスメゾン」のきれいな出物があったので全巻買う。

池辺葵はどうしてここまで孤独を描き続けているんだろう、そして本当に今読みたいのはこんな漫画なんだよなあと思いながら手に取ったのだった。

家に帰り、ポストに注文していた熊倉献の「春と盆暗」が届いていてうれしくなる。

猫の水を交換して猫を撫でる。撫でると結構毛が手についたのだけど、それもましになってきた。

ベッドに横になって「春と盆暗」の途中までを読み、スマホを見ているうちに眠たくなり、夕方近くまで寝てしまう。

ここ1ヶ月は毎日寝るたびに悪夢を見る。

・氾濫した川にかかった吊橋を渡る夢

・街中のビルが次々と火事になり爆発を起こす夢

・隣の部署の人がやってきて自分のミスを詰り続ける夢

というものだ。

今日見た夢は覚えていないのだけど、起きると穏やかな気分だった。

業務スーパーに行ったときにUさんに進められた冷凍ラザニアをレンジで温め、2日前に作って残っていたなすとピーマンの煮浸しと、買い置きしてあるたべっ子どうぶつと一緒に食べた。

ちょっとテレビをつけてすぐに嫌になって消し、ベッドでまた横になった。

寝てしまっていて起きたら夕方6時頃だった。


映画でも見に行こうと思ったけどこの緊急事態で閉まるのが早かったので諦めた。

髪が伸びてきていて前髪がパサパサと当たってとても気になるので散髪に行こうと思った。

でも、薄毛になってきているからどう散髪しようが一緒だしな、とまた暗い気持ちになりかけながら、そういった人は髪型をどうしてるんだろうとネットで調べてみたりした。長くするよりは思い切って短くしろとなにを読んでも書いてある。ソフトモヒカンかー、うーん、とか思う。


それから車に乗って近くのイオンに行き、1200円になった千円カットの店で散髪をした。

まるでかつては自分の店を持っていたような雰囲気を持つ60歳くらいの男性店員に最初はツーブロックと言ったけど、前髪とか横の髪がすぐ伸びて膨れるので鬱陶しいし、かといって頭頂部は薄くなってきているからそこまで短くするのもどうかと思って、ということを正直に話すと、スポーツ刈りを勧められた。まあいいや、やってもらおう、と思う。

これまで生きてきて一番というくらい短く刈り上げられていく髪。それでもさすがにうまいことまとまった感じに仕上げてくれ、結局髪を整髪剤で立てたらソフトモヒカン、という髪型になってしまった。

そのあと本屋に行き、楽しみにしていた安藤ゆきの「地図にない場所」2巻を手に入れ、下の階のスーパーに行き、かぼちゃとか大根とか鶏肉とかカニカマとかヨーグルトとかを買う。

そのあと日用品売り場に行って展示している包丁を見ながらいいなあ、やっぱり買い換えようかなあと思う。いいなと思った包丁をAmazonで調べると千円安かった。これがショールーム化ってやつか、ヤだなあとか思う。


家に帰ってきてかぼちゃをめんつゆだけで煮てみることにした。鶏肉は明日の弁当にするのでなにか肉っ気がほしいと思う。練習を兼ねて卵焼きを作ろうと思いつきカニカマも入れて作ってみることにした。

どちらも思ったよりもうまくできた。かぼちゃは少し土臭かったけど、もう一歩まで来たと思った。

Eさんが陣中見舞いに送ってくれたおいしいスープ、クノールの「ポタージュで食べる豆と野菜」をチンして一緒に食べる。

テレビをつけたら「世界ネコ歩き」がやっていてちょっと見たけど、岩合光昭の猫撫で声がなんだか気に障ってしまいすぐに消した。

それから買ってきたヨーグルトをデザートに食べて、「地図にない場所」を読んだ。

学校でドロップアウトしかけて苦しんでる中1の男の子悠人と、30歳で突如バレリーナを引退したコハクとの毎日の話。

悠人はコハクの引退を自分の境遇と重ね合わせて、子供の頃からそれだけしかしてこなかったバレエを失意のうちに辞めてしまったんだと思い込もうとするけれど、コハクはそれまで生きてきて感じることができなかった感覚を毎日発見しながら自由に過ごしていて、なんか雰囲気が違う人だ、と思いながら一緒に街のどこかにある「イズコ(地図にない場所)」を探していくという物語だ。

2巻になってもあまり大きな事件は起きず、2人が公民館のイベントに行ったりしながらイズコ探しをする夏休みの時間が描かれていく。そんな普通の感じなのに、物語自体が向かおうとしているところや表現しようとしている感覚が全然ありきたりのものじゃなくて、ほろ苦くて気持ちがいい。うまく説明できないけれど、すごく好きな感覚だ。

そして読み終えたあとに巻末を見ると「第3集 2022年夏頃発売。」と書かれていて気を失いそうになる。西炯子の「たーたん」と同じくらい刊行ペース遅いな! とショックを受けた。

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