一昨日は朝、自分にしては早めに起きて2駅隣にある修理工場まで車を修理に出しに行った。
数週間前、なんでそうなったのかわからないんだけど運転席側のドアの取っ手がバキッと取れてしまうという冗談みたいなことが起こってしまい、ずっと助手席から乗ってたんだけど不便すぎるので連絡し、部品が届いたということなので持っていったのだった。
工場の人の話では今日いっぱいで直るということだったので、それまで時間を潰さなくてはいけなかった。
素直に家に帰ろうか、と思いながらもなんとなく駅前にある地元のパン屋がやっているカフェに入って、モーニングを食べた。厚焼き玉子のサンドイッチとサラダとコーヒー。サラダはチョレギサラダ風でおいしかった。
そのモーニングだけでスマホで調べ物をしたりTwitterを巡回したりして結構粘り、良心の呵責が最高潮に達した11時頃に店を出ることにした。両隣の自分が店に入ったときからいた人たちは、これからも全く出て行きそうにない気配だった。
道を挟んで向こうにある駅前に出ると、タイル張りのコンコースの中にいくつか植えられてある背の低めの桜が七分くらいは咲いていて、まぶしい感じすらあった。それを少し見上げながら、いつの間に春になってしまったんだろう、と思った。外は自分の部屋の中にいるよりもはるかに暖かだった。
改札の前に来ても、どこに行ったらいいのかわからなくて、それでも家に帰るのも勿体ないようで、ちょっと考え込んだ。
大山崎山荘にでも行こうかとも思ってその場で調べたんだけど、展示にあまり心が惹かれず、もういいや、一旦帰ろう、と思った。
高架になったホームに上がり、来た阪急電車に乗り込んでシートに座ってうとうとしていたらいつの間にか地元の駅を2つも行き過ぎていて、慌てて降りた。
しょうがないのでちょっと降りてみよう、と思って改札を出て、ついでだからと古本屋を探して歩いた。商店街を一筋外れたところにいかにもという店構えの古本屋があった。
店の外の崩れそうな本棚には背ヤケした100円本や雑誌が並べてあり、店内は薄暗く、本棚に加えて平積みも多いから足の踏み場が難しいという感じのいい店だった。
ここのところは、読んでから自分の店で売ってやれと思って結構古本を買っている。特に橋本治のものは見つけたら買うようにしている。日本文学の棚になくて、こっちがどれだけ橋本治をDigってきてると思ってんだと思いながら何気に映画の棚を見てみると、「シネマほらセット」を見つけた。ほら見ろと独り言を言いながら買う。キネ旬で連載されていた架空映画を紹介するというコラムが集まった1冊だ。
それから商店街に戻り、どこか食べられるようなところはないか探すけどいまひとつで、商店街から駅までをつなぐ寂れて怪しい感じさえする地下街に降りる。
そうしたらシャッターが続く中に珍しくもちゃんとしているゲームセンターを見つけて、オンライン麻雀をやり、そのあとギターフリークスをやる。ひとりでギター持ってうっせぇうっせぇうっせぇわと演奏しながら、誰もいない店内だとほんとに助かるなあと思ったりした。平日の昼間からゲーセンでこんなことしてるとかリストラされた中年男みたいだな、とかも思ったりしたけどそれなりに楽しむ。
そのあと結局駅ビルに戻り、チェーンのラーメン屋で油淋鶏定食というものを食べる。想像した通りのなんてことない味だった。隣にいたお年のマダムが「お水が美味しくて氷までいただいちゃったわ」と帰り際に店員に言っていて、手の込んだ嫌味だろうかと思ったりした。
それから素直に家に帰り、昼寝している時に修理工場から電話がかかってきて、部品が足りないからしばらく車を預かるので代車を取りに来て欲しい。あと見積金額もちょっと上がりますので、と言われ、落ち込みながらまた夕方まで昼寝して悪夢を見る。
それから閉店直前の18時半くらいに車を取りに行き、全然慣れない代車でいつも聞いているFM COCOLOを聞きながら帰った。
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