うさぎ式読書日記240103

年末は当直明けの日を入れると仕事納めの日まで7日間ずっと仕事だった。

その間に職場関係の忘年会なのかよくわからないような飲み会があったりもして、やけに薄い酒ばかり出てくる店だったのだけどまあ、それなりに年末気分に寄与したのかもしれないと思ったりした。

なんかこのあたりから謎の疲れや倦怠感があって、毎日作って行っていた弁当も2日に1度くらいしかできなくなってしまった。

仕事納めの日には風邪の前兆のような、喉の違和感や鼻水なども出てきたんだけど、職場で抗原検査をしたんだけどマイナスだったのでそのまま仕事をした。

翌30日に起きたときにも同じような感覚があったのだけど、同僚に誘われてGacharic Spinというバンドのライブに行くことになっていたので厚着して堂山町のライブハウスに行った。

ちょっと早く着いたかなと思ってぼんやり付近にいたら、チケットを違うコートのポケットに入れっぱなしにしていたことに気付き、慌てて家に帰ってまた出て、戻ってきたら受付番号ごとに呼び出しが始まっていたというぎりぎりの時間に到着して、ちょっと同僚に怒られる。

ライブは「風邪症状があるため」メインギターのメンバーが出演取り止めになってしまったと発表があって、まるで自分のことのように思った。それでも楽しかった。

その同僚はどこかに出かけたときに必ず家族に土産を買って帰るという質で、駅で一緒にマネケンに並んでワッフルを買って帰った。

大晦日にも予定があって、違う同僚がパソコンを買うので付き添いで来てほしいということで、昼前からヨドバシカメラに行った。すごい人だった。

金額にはこだわらない、タブレットとしても使いたい、Steamでゲームもしたい、ということだったので、そこそこ高いスペックのSurfaceを勧めて、それを買っていた。

帰りにドトールを奢ってくれたのでミラノサンドAのチーズ入りを選んで食べ、そのあと阪急百貨店の地下に行き、自分は年越しそば用の海老天を、彼女は親戚への挨拶用にとTHE TAILORのチョコレートクッキーを買っていた。ここのクッキーは包装紙がそこらへんの安いクッキーみたいなのに、食べると全く違う美味しさで驚いたことがある。海老天は4尾で千円した。

駅で別れてから、駅前の本屋に寄った。

正月に読む本を買っておこうと思ったのだった。

地元の本屋はある程度の信頼を寄せてはいるものの、オカヤイヅミの新刊が置いていなかったりと不満も一定あったりする。目ぼしい漫画はあらかたチェックしていたけれどもう一度見て回り、いつも見て見ぬふりをしていた今日マチ子の「かみまち」上下巻を手に取る。

明るい本でないことはわかっているけれど読むべき本だという気もしてたので、この休みの間がいい機会かもしれないと思った。

あと、それだけだとなあと思って「貼りまわれ! こいぬ」1巻も買った。

一旦家に戻ってから、いくつか漫画をかばんに入れて母の家に向かった。

何年か前からおせちは余るというので、各自が好きなものを勝手に買ってくるという制度になった。なので、途中のスーパーで刺し身などを買っていく。

母の家に行くと帰ってきた妹がもう酒を飲んでおり、伊達巻やそれぞれが買ってきたものと、鍋代わりのしゃぶしゃぶが用意されていた。

そういったものを適当に食べながら、必ず見ることになっている紅白を最後まで見る。ドミノとかけん玉とか、一体我々はなにを見せられているんだろうかと思ったりした。

紅白を見ながら色んな人からLINEが来て、やり取りをした。去年紅白に佐野元春が出ていたよねという話とかを思い出しながらした。

あとはそんな時間にリストだけは作っていた、今年読んだ漫画で一番良かったものを選んだ「うさぎ式漫画大賞」をTwitterに上げた。これについては今年はちゃんとどこかでなにが良かったのか書きたいと思っている。

あとは毎年読んで良かった漫画を家族に読ませるという習慣もあるので、今年はティリー・ウォルデンの「スピン」などを持っていった。

3人で恒例のトランプもしたけれど、体調もすぐれずひどく負けた。

次の日は職場で24時間いなければいけない宿直勤務があったので、紅白が終わってゆく年くる年が終わって、惰性でそのままにしているテレビでさだまさしが流れている時間頃になって母の家を出た。

近くの阪急電車は終夜運転をしなくなってしまっていたので、離れたJRの駅まで歩く。

外はそこまで寒くはなかったけれど、静かなのに真夜中然とはしないような、妙にしっとりとした雰囲気があった。歩いていると、大きな声で陽気に話をしている若い男たちのグループが向こうから来てすれ違っていった。どこからか除夜の鐘が聞こえてきていた。

高架の改札からホームに降りると、そこでもまだ鐘の音は聞こえていた。電車はさっき行ったばかりで、あと40分も待たなければいけなかった。

数時間前に友人から通話の着信があったけれど出られなかったことを思い出して、掛け直してみたらつながったので、近況などを聞く。失恋した同僚と一緒に夜の街中をずっと歩いていた、という話だった。

2時前くらいに地元の駅に着いて改札から歩いていると、こんな時間でも年明けだからか人が多かった。「トリキやったら開いてるんちゃう?」とか言いながら2人組が自分を小走りで追い越していった。

その開いているかどうかもわからない鳥貴族の入ったビルを横目に自分の家の方に歩いていく。

未だに家に帰るというよりは、もう自分の帰るところはここしかないんだからな、という妙な気持ちが抜けない状態で歩いていて、まあ本来家っていうのはそんなに安定したものではないのかもしれないってことを思い出させてくれただけで、引っ越した意味はあったのかもしれないな、とか思った。

家に帰ってきたら猫が飛びかかってきた。

この間洗い物も掃除もまともにできていない部屋から目を逸らしながら、翌日の仕事に支障が出ないようにビタミン剤を飲んで寝た。

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