昨日は寝るには早い時間から布団に入り目を閉じた。
もう終わっていることが終わらないことはなんて残酷なんだろうとか、他人に自分の未来なんて作れないなんてことはわかっているのに、自分は拘泥し続けていてもうだめだとか、もう散々思う。
寝ても何度もうなされて、起きれば思考の連鎖が止まらない。朝までに何度もそれを繰り返した。
そんな夜の谷間のどこかでこの前観た「ゴーストワールド」に出てきた老人のことを考えた。
もう廃線になったバス停のベンチに座って永遠にバスを待ち続けている老人がいて、主人公イーニドはその男のことがこの町での希望だって思ってた。
映画の終盤、驚くことにバスが停留所に到着する。そしてそのバスに乗りこんで老人は町の外に行ってしまう。イーニドは驚いてそのことを見ていた。
変わらないだろうと思っていたことが変わろうとする時、それはどんな形でも希望なのだなと思って、そのシーンを思い出しながら泣きたい気持ちになった。
ラストシーンでイーニドもそのバスに乗り、暗いトンネルをくぐって町の外に向かう。
この場所の外側にしかない未来に行きたいと、そのことを思い出しながらただ思った。願わくばそれがそこで暗喩されていた死とは違うことによって叶えられたらと、そう思った。
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