うさぎ式読書日記220630

今日は休みだった。

朝起きるときに西武園の入口でもう夕方だけど入ろうかどうしようと考える夢を見た。

二度寝をしたときには夢の中で住んでいる4つの部屋の中の1つが出てきて、古本を束ねて持っていこうとしている場面から始まり、最後は夜中、高い足場の上に座っていて、頭の上にある月がはっきり見えすぎて寂しいので早く地上に下ろしてほしいと思う夢を見た。

起きてぼんやりしながらかかってきた電話に出て話をする。そうしていたら段々と目が覚めてくる。

この勢いで外に出かけてモーニングでも食べに行こうと思いながらもちょっと時間が間に合わなかった。それでベッドの上でぐだぐだしていたらまた寝てしまう。この時の夢は忘れた。


午後2時から1時間くらい仕事があったので出かけていき、新しいシステムのデモの立ち会いをする。

2人の男の営業担当者が来ていたんだけど、そのうち1人は白い半袖シャツにグレーのスラックス、そして四角く小さめの黒いリュックを背負っていた。

まあよくある夏のサラリーマンの格好という感じなんだけど、なんとなくその黒いリュックが清潔感とかわいさを同時に与えているような気がしていいなあとか思ったりしていたのだった。

あんなリュック買おうかな、と思ってから、じゃあリュック買ったらお前はあんな風にかわいくなれんのかよ、と自問自答する仕事中なのだった。


それが終わってから車に乗って大阪市内に向かう。

車内はこの暑さでとんでもない気温になっていて、クーラーもほとんど効かない。たまらず途中で冷たいものがほしくなりファミリーマート寄って、ストロベリーフラッペを買う。

ストロベリーフラッペというのはシェイクを入れるようなプラスチックのカップの中にあらかじめストロベリーの果肉入りシャーベットがたっぷり入っている状態で冷凍して売られているもので、それをコーヒーサーバーのホットミルクで溶かしながら混ぜていくといい感じなるというやつだ。

ホットミルクを注いだあとに、注ぐ前にカップを手でもみもみしてほぐす必要があったことに気づく。ミルクを入れたあとに揉むと中身がこぼれそうになった。

そんなフラッペを飲みながら窓全開にして大阪市内まで車を走らせる。


夕方前のみつばち古書部は思った以上に人が多かった。平日なのに店内に5人もいて、1日トータルで10人くらいしか来なかった2日前の自分の店番は一体何だったんだと思う感じだった。

店番のぺんぎん書店さんと、7月から新しく参加される書肆スイートヒアアフターさんに挨拶をする。

自分のやってるウサヤマブックスの棚の商品をちょっとだけ入替えて、7月から新しく追加した橋本治専門の棚「ももんがブックス」に1冊追加する。橋本治ばっかり40冊を並べ、そこそこ満足したけどなんか面白みがないのでもうちょっと工夫したいなあとか思う。

それから取って返して地元に車で戻る。

わかったのは、乗って40分くらいしたらうっすらクーラーが効き始めるということだ。


地元に戻ってきて、最近よく行っているコメダ珈琲に行く。

加糖のアイスコーヒーを飲みながら、読みかけの橋本治の「結婚」を読む。

なんかいかにも結婚したいと焦る女性が結婚のためにいろんなことをするさまを描く、みたいなイメージに見える小説だけれど、読むとかなり違う。

ここにはわかりやすい結婚感は全く出てこない。作者も言わないし登場人物もことさらに言わない。なのにずっと読んでいるあいだ身に詰まされ続けるのはなぜなのか。

この頃になると橋本治は市井の人々を取り上げた長編小説をいくつも書くようになるのだけど、どれもこういった感じの書き方になる。

対象を実際に見てきたかのようなエピソードの連続で、はっきりと書かないそれを立体的にしていく。なんていうか、一見冷たいまでにそれを追い詰めていくような描き方というか。

そしてそこに橋本治節の神の視点が絡んでくるという感じだ。

ということで、比較的静かに流れていく作中の時間のなかで、ずっと主人公と一緒に「結婚」について考えさせられたり、「結婚について考える」ことについて考えさせられたりしている。

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