うさぎ式読書日記220324

休職がまたもや延長となって、ただ、主治医にはこれからの2週間は外に出たり文字の本を読んだりして職場復帰のシミュレーションをやるように過ごしましょうね、とか言われた。

結構そんな生活なんだけど、と思いながらもそれが先週の金曜日で、そこから2週間後にはもしかしたら復帰できるくらいにまで来た。

先週の土曜日には2ヶ月ぶりに現代詩同人の例会に行った。

リモート参加を含めて参加できるメンバーが全員集合で、久しぶりに楽しかった。

合評した高田文月さんの詩は、最近の作品での面白い要素を点描的につないでいくというような書き方から変わり、編み込まれるようなきれいな詩だった。

たくさんの詩が提出されてそれを読みながら議論を行っていると、こういった場の楽しさを徐々に思い出してくるようだった。


心身ともに万全ではなかったので二次会のおいしそうなおでん屋には行かず辞去して、時間はギリギリだけど電車を乗り継いで昭和町まで行き、貸し棚書店「みつばち古書部」に行く。

木箱を横にしたスペースを1箱ずつ貸していて、それぞれの箱というか棚というかが小さい書店になっているという店だ。結局本棚が並んでるだけじゃないかと思われるかもだけど、ちょっとそれぞれの店を覗くととても楽しい。

旅行、料理、おすすめの長編漫画の1巻目だけを集めた棚、ZINE、となんでもあって全部コンセプトが違う。古本屋と言うよりは雑貨屋とかに近い面白さかもしれないと思ったりしている。

店内では店番の人がハンチング帽をかぶった高齢の男性にウクライナ情勢についての持論を話し続けられていたんだけど、それを絶妙に躱していた。すごく接客慣れした人なんだなと思ったりした。


それからほしい漫画があったので雨の御堂筋線ということで梅田まで行って、傘もないままずぶ濡れになりながら丸善ジュンク堂で衿沢世衣子の「光の箱」1巻と、町田メロメの「三拍子の娘」1巻、雁須磨子の「ロジックツリー」上下巻と、あと気まぐれで薬味栽培セットみたいなのを買った。


「光の箱」は思った通り面白かった。衿沢世衣子の女も男もよくわからない生き物も独特のかわいさをもって書くところとか、日常とSFの混ざり具合が他作も含めて本当に好きで。

「三拍子の娘」も今読んでるけど、面白い。これも親をなくした三姉妹のお気楽日常物語みたいな感じで、例えば台風が来たからみんなで家にこもってた、とかいったなんてことない短い8ページの話がたくさん収録されている。これも好きな感じ。勿体ないからゆっくり読みたい。


あと、薬味栽培キットなんだけど、3個がダノンのヨーグルトみたいな連結パックになっていて、ミツバ・シソ・ワサビ菜と書いてある。蓋を開けるとそれぞれに小さい土の塊が入っていて、これを水に浸すと5倍に膨らんで、それをダノンみたいな容器にセットして付属の種を蒔き、霧吹きをかけて発芽を待つということだった。

実は数週間前に友人のYとロフトに行った時に、ほとんど似たようなコンセプトの「サボテン栽培キット」を買ったのだけど、未だに本来の意味で芽が出ないのだった。

それで、もう一度やり直したい、と思って買ったということもあった。

まずは発芽の早そうなワサビ菜あたりからやってみようと思ってやり始めたら、なんと今度は2日でいきなり発芽したのだった。小さな産毛のようなものが生えていて。

どうしてこんなことしてるのかといえば、職場復帰した時にせめての心の癒やしにこっそりと持っていって、見つからない場所で育てようかな、とか思ったからなのだった。

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