仕事で精神が本当に調子悪くなり、仕事じゃないところでは気持ちが慰められて、というようなここ1ヶ月くらいだ。
未だに暑いんだか寒いんだかで、でも何日か前には灯油を入れに行ったので、行動で冬を催促しているところがあるんじゃないかと思ったりした。
この間に行ったところをいくつか書いておこう。
谷口菜津子の個展「定食タニグチ」を北浜のNEW PURE+に見に行った。
みなはむの個展などをやっている本とカレーの店FOLK old book storeのほど近くにあるセレクトショップの地下が展示スペースになっていた。
左の壁には漫画の原稿1枚1枚を思わせるサイズの食べ物と女の子をメインにしたカラーやモノクロの絵が、右の壁には小さいサイズの絵が50枚近く並べて展示されていて見応えがあった。
コミックビームや漫画の単行本、Twitterやwebの連載などと谷口菜津子は好きなので読んでいるけれど、同じくらいいいんだろうなと思って行ったら、そうじゃなかった。
目の前で見る原画はそういった想像をはるかに超えて良かった。
谷口菜津子の絵を見ていると、かわいさっていうのは他人事じゃないんだな、って思ってしまうような生々しさを感じるんだけど、原画はそんなパワーが直接伝わってきて、すごく惹き込まれた。
NEW PURE+で「定食タニグチ」の期間のあとにやっていた、mugnyの個展も見に行った。
今年教えてもらったイラストレーターで、もちのような体型のとりもちを中心に、舌を出してるアザラシのリリーとか、なんかおっさんくさいペンギンなどのキャラクターが出てくるイラストを描いている人だ。
「季節と暮らし」というテーマでこちらも百数十点の小さいサイズのイラストが両側の壁一面に展示されていた。
コロナ禍が落ち着いたらしてみたいこと、ということを意識して描かれたものらしく、カラオケしたり、たこ焼きパーティーしたり、外にでかけたり、海に行ったり、ここ2年で自分たちの暮らしに関する視点がガラッと変わってしまったんだなあと思いながら、かわいいとりもちたちを端から端まで見た。
「ランバーロール04巡回展」を目当てに本町のtoi booksにも行ってきた。
店内に入って正面の壁面にリトルプレス「ランバーロール」のメイン作家たちのイラストなどが展示されていた(店内の撮影はNGだったので入口の写真だけ)。
森泉岳土のイラストは追加で搬入されるくらいだったみたいで、実物を所蔵したくなる気持ちはわかるなあと思いながら近付いて見る。
安永知澄のおばさんシリーズもすごかった。人物の絵って描き手が対象のことをどう思っているのかとかがとても伝わってくるものだと思うんだけど、とてもポジティブで力強くて、こんな感じの絵も描いたりするんだなあと思った。
何年前かに「ランバーロール」のメンバーがtoi booksに在廊していた時があって、その時に少しだけ話をすることができたのだけど、あまりに安永知澄の漫画が好きすぎて本当に挙動不審な感じだったなあと思いだして床を転げ回りたくなる。
展示を見ていると、おくやまゆかの絵本「うりぼうウリタ」の立体粘土作品が3体あった。
Twitterで見たときに「ほしいほしいほしい!」と歯ぎしりしていたものが目の前にあったので驚きつつ、厳選して青いしましまのズボンを履いた子を身請けした。
今年出た漫画の中で一番面白いと思っている「コットリコトコ」のサイン本も置いてあった。
toi booksに入って、まずは展示を見る前に本棚を端から順番に見ていったんだけど、欲しい本ばかりなので逆にどれを買っていいのかわからなくなる。
そういう意味では地元の普通の本屋で良さげな本を探すほうがまだ気持ちは楽だ。
すごく苦労して「詩人になりたいわたしX」なども買う。
「USO」というリトルプレスも置いてあって、好きな作家が多く寄稿しているのですごく迷うも、次に来たときに買おうと思って我慢したのだけど、それを今になって後悔している。
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